文星舎

紙と文字に
 想いをのせて

文星舎とは

1924年に札の辻で創業した櫻井印刷所。
活版印刷の時代に、私たち印刷屋は毎日活字を扱い、
“文字”に触れ、以来、さまざまな情報やひとびとの想いを伝えるための印刷物を作ってまいりました。

時代によってその技術は変わっても、紙と文字を扱うこの職業に誇りを持ち続け、
いまもこの川越で稼業を営んでいます。
2024年に創業100周年を迎え、創業の地で紙・文字・印刷の文化を伝える体験施設を始めました。

創業当時の屋号から名付けた、その名は「文星舎」。
川越にまつわる商品やこだわりの紙商品の販売、 和紙や活版印刷の文化を伝えるワークショップの開催をしています。

本物に触れる体験

櫻井印刷所と水上製本所がコラボレーションし、日本に伝わる和紙や活版印刷の文化をお伝えするワークショップを開催しています。オリジナルの和紙の帳面をつくってみませんか?

選べる和紙
活版&和綴体験 6,930円(税込)

※要予約

日付入りのしおりを印刷できる「活版印刷」と、世界にひとつだけのオリジナル和紙ノートを作れる「和綴製本」の体験です。手ぶらでご参加いただけます。

  • 体験時間:約2時間
  • 内容:
    • 活版印刷によるしおり印刷(1枚)
    • 和綴製本(A6サイズ ノート)
    • お茶菓子

※お好きな表紙、本文用紙(50枚)、糸を選んでいただけます。

簡単に作れる!
和綴ノート 1,650円(税込)

※予約不要

11種類の絵柄から選んだ和紙ノートをお好きな色の糸でかがって綴じていただく、簡単な和綴体験ができます。お時間がない人にもおすすめです。 

体験時間:30分程度

※体験実施カレンダーの営業時間内にお越しください

体験カレンダー

ご予約はこちら

お問い合わせ・アクセス

文星舎(運営:株式会社櫻井印刷所)
住所:埼玉県川越市元町2-4-5(一番街近く)
電話:049-222-1164
メール:bunseisha@sakurai-p.co.jp
※駐車場はございません。

歴史と文化

活版印刷

活版印刷の発祥には諸説ありますが、東洋で11世紀に生まれたという説が一般的です。
西洋では14世紀に発明され、
それまで主流だった​木版や写本に変わり普及していきました​。

日本に活版印刷の技術が伝わったのは、16世紀頃。
その後、明治期に定着すると、日本語の活字の鋳造が行われ、
1970年代に写植などが​開発されるまで印刷技術の主流でした。

​活版印刷に用いられる「活字」と呼ばれる文字を、
さまざまな書体や大きさを​使い分けて組んでいき、
それらに圧をかけてハンコのように紙に転写します。
紙の凹みやインキの滲みが、懐かしい雰囲気を醸し出​します​。

かつての印刷会社には、
日本語の美しい組版の技術を受け継ぐ​職人が、数多く働いていました​。
今や、商業印刷はオフセット印刷やオンデマンド印刷が主流となり、
デジタルでの情報伝達が多くなった現代。​

そんな時代にも、紙の手触りや文字の重さは​
私たちに変わらない大切な何かを伝えてくれるような気がします。​

和本と和紙

世界で注目されている日本の和紙と和綴の製本方法は、
日本人の知恵と技術が詰まった継承されるべき伝統でしょう。

酸化せず、劣化しない高い耐久性を持つ和紙は、
今でも日本各地で生産されています。

特に手漉きの和紙は、作家や土地の特徴が現れる特別な1枚。
雁皮や楮が原料として使用され、
軽くて丈夫な上に、油との相性が良いので、
墨で書けば繊維に成分が浸透して水に流れにくいといった特性があります。

そんな和紙を使った和綴製本が存在してきたからこそ
日本にははるか昔の書物が残り
当時の人々の生活や地域の成り立ち そして文化について 、
現代の私たちも知ることができるのです。


株式会社櫻井印刷所

大正13年に川越にて創業した印刷会社。
現在はオフセット・オンデマンド印刷の商業印刷のほか、企画やデザイン、動画、WEBなど総合的なコンテンツの提案を行なっています。

水上製本所(株式会社ジーブック)

三芳町にて様々な製本を行う一方で、川越市内の古民家で伝統的な和綴や和紙など、日本の素晴らしい文化を伝えている企業。
製本技術と和紙を使った大量生産ではないマテリアルとして残されていく本を作り続けています。

 
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